The 16th Annual Meeting of the Japanese Society of Service Dog Research

日時:2025年1月11日~12日
場所:四條畷学園短期大学 清風学舎 6階
80周年記念ホール(学術大会)

大会長挨拶

「日本身体障害者補助犬学会第16回学術大会」大会長を務めさせて頂くことになりました。大会の開催にあたりましてご挨拶申し上げます。

今回の学術大会では、「次世代の補助犬について考える~真に当事者・社会が求める補助犬とは・人と犬の相互作用の構築に向けて~」というテーマを掲げました。このテーマの設定にあたっては、補助犬がどのように当事者や社会に必要とされ、その効果を十分に発揮できるかについて、今一度考え直すべき時期に来ていると強く感じたからです。

世界に目を向けると、補助犬の育成事業は日本と比較してより柔軟かつ広範な解釈のもと発展を遂げています。日本においても、補助犬が法的な枠組みの中でどの方向を目指し、どのように進化していくべきかが問われています。補助犬の効果を真に必要とされる方々にどのように届けるべきか、またそのために人と犬の関係性をどう構築していくかを、皆様と共に考えていく場として本大会を位置付けました。

補助犬は、当事者の生活を支えるだけでなく、社会全体で共生するための重要な存在です。人と犬との間に生まれる相互作用が、当事者の自立や社会的な参加を促進し、私たちの社会をより豊かにしてくれると確信しています。

この学術大会が、次世代の補助犬の在り方やその発展に向けた実りある議論の場となることを願っております。そして、補助犬が今後ますます多くの人々に必要とされ、社会全体でその価値が認識される未来を共に築いていきましょう。

また、今回の開催は、「ほじょ犬のひろば」との初のコラボレーションによるものとなり、多くの一般市民の方にも、補助犬の役割や意義をより深く知っていただける啓発の機会でもあります。様々な楽しい企画を通じて、補助犬の存在を身近に感じていただければ幸いです。

最後に、本大会の開催にあたり、会員をはじめ、一人でも多くの参加とご協力のもと実りある学術大会に作り上げて参りたいと思います。皆様ご参加を大阪の地にて心よりお待ち致しております。

日本身体障害者補助犬学会 第16回学術大会
大会長 野口 裕美
(四條畷学園大学リハビリテーション学部作業療法学専攻 教授)